英語の論文の読み方
大学院に入ったら必ず、英語の論文を読まなければならなくなります。
周りを見ていても、英語の論文がなかなか読めないと嘆いている人が多いので、この記事を書こうと思う。
まず、英語の論文を読むことが出来ないと感じる原因としては大きく二つある。
1.英語力がない。
これは言わずもがなで、英語力がなければ論文など読めるわけがない。
文法書でも買って、勉強せい!としか言いようがないです。
英語が苦手な人は大学院に入ったら絶対つまづきます!!!
- 作者: 綿貫陽,須貝猛敏,宮川幸久,高松尚弘
- 出版社/メーカー: 旺文社
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2.論文の周辺知識がない。
イメージしてもらいたいのは、論文は教科書にも載っていないような先端的な研究をしている論文を読むわけだから、受験英語や大学の英語のようなある程度、背景が理解できるような文章ではないということです。
みなさん意外に思うかもしれませんが、英語を読むときに英語力と背景知識というのが大きく影響します。
文法的にはこの文は解釈できるけど、意味がわからないというのは背景知識がついていっていない状態です。
これは日本語の学術書なり、先生や先輩に聞くなりして知識をつける以外無いです。
一人の著者の論文を何本も読むと、その人の論文はだんだん読みやすくなります。
それは背景知識が頭に入ってきているからです。
論文を読むという作業はとても根気がいる作業ですが、これを通らないことには良い論文など書けるはずがありません。
先行研究のレビューは必ず論文に書かなければならないので。
最初は、僕も論文がなかなか読めなくて苦労していました。
特に学際的な研究だったり、定性的な研究をしている論文は読みにくいです。
学際的な研究には哲学や社会学などの周辺知識を理解しないと読めない論文もあるからです。
定性的な研究をしている論文はアブストラクトやコンクルージョンだけ読んでも、ピンと来ないことが多いです。
なぜなら、プロセスが定性的な研究では重要だからです。
定量的な研究の論文は他のところをささっと読んでコンクルージョンを読めばあっさり読む事ができます。
それに定量的な論文はフォーマットがありますし。
僕がやったのは、重要な論文をピックアップしてそれをひたすら全訳しました。
最初は地獄以外の何物でもないのですが、だんだん周辺知識もつくし英語力もついてきます。
諦めないでやりつづけたら必ず英語の論文は読めるようになりますので、諦めないでください。